書評:答えが見つかるまで考え抜く技術

 

答えが見つかるまで考え抜く技術

答えが見つかるまで考え抜く技術

 

 3年前の何をしていたのだろう?と過去の記録を調べていたら、この本を読んでいた。マークをつけた箇所を読み返したら、グッとくる箇所がたくさんあった。

 

・人間の一生は「問い」のレベルで決まる。
・答えはある日、突然やってくる。
・ふと思いついたそれは、求めていた答えに関するサインかヒントであることも多い。ところが、不思議なことに、思いついたそのときにはその重要性がわからないものなのだ。

人間は思考する生き物。考えるというと難しいことのように思うかもしれないけれど、作者は関係のありそうなものにリンクを貼るものだと言う。どんどんリンクを貼っていけば思わぬ関係性が見えてくることもある。発明とは組合せというけれど、結局のところ思考することも、言葉と言葉を組み合わせて、新しい発想を発見することなのだと思う。新しい言葉を使うと、新しい思考が生まれるのだと思う。


夢を見ようと著者は言う。人間には夢を見る力が備わっている。人間社会が成し遂げてきたものは、誰かが、ある日、どこかで、夢見たものである。空を飛びたいという夢が飛行機をつくり、宇宙に飛び出たいという夢が人を月へと送り込んだ。夢を見よう。命がけで夢を見て実現に向けて必死に取り組もう。夢を見て、考え抜く人生を生きていくには「覚悟」を持つことだ。それさえあれば、人生を面白くしてくれる。