日々の記録を取ること

 

日記の魔力

日記の魔力

 


日記の魔力を読み返した。この本を読み返すのは何度目だろう?折に触れてKindleで読み返している。
この本が言っていることはとてもシンプル。「日記をつけて、折に触れて振り返りなさい」ということである。日記は内省する必要はなく、文章に凝る必要もない。ただ行動をメモするだけでよい。例えば、「7:00-8:00 家の近所の川沿いを10Kmジョギングした。天気がよく気持ち良かった」とか。

着想や行動の記録を取り、振り返り、また思いついたり行ったことを記録に残す。そうしていくうちに、自分のルーチンが見えてくる。1日の時間で何に時間を使っているかが見え、自分の時間の使い方を振り返りながら、やりたいことに対して距離を縮めていくのである。

著者は言う。「夢や目標を叶えたいと思ったら、日記を書くことをおすすめする」。僕もそう思うし、そう信じている。

書評:逆説のスタートアップ思考

 

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

 本書は名著だと思う。ビジネスに関わる人間は必読と言えるくらい良い本です。

 

私が気に入った箇所を紹介します。

 

・「面倒な仕事」を選ぶ(p53)
「難しい課題に取り組むとスタートアップは簡単になる」と同類の反直感的なものとして、「面倒な仕事に取り組むとスタートアップは簡単になる」という事実が挙げられます。

 

・よりよいものではなく「異なるもの」を(p59)
そうした新しいカテゴリの製品は、これまでに比べて「よりよいもの」ではなく、既存のものと「異なっているもの」であることが多いのが特徴です。

 

ポール・グレアムは起業家の重要な資質として「Relentlessly Resourceful」(粘り強く、臨機応変であること)を挙げています。スタートアップでは必ず悪いことが起こります。しかもスタートアップを経営していると、ジェットコースターのように目まるぐるしく状況が変わります。そんな状況に対して柔軟かつ臨機応変に対応しながら、基盤となる信念をぶらさずに解決策を探し続けるような資質が起業家には必要とされます。(p86)

 

・競争ではなく「独占」(p98)
これも反直感的な事実かもしれませんが、スタートアップが狙うべきなのは勝つことでなく、「競争」を避けて「独占」することです。

 

・「急成長する市場」を狙う(p109)
しかし、小さくてニッチな市場を狙っただけでは急成長を遂げることができません。スタートアップは、あくまで急成長を求めなければなりません。だから今は小さくても、急成長する市場を狙う必要があります。

 

・ピーター・ティールは「競争は負け犬のためののもの」「競争はイデオロギーである」と喝破します(p117)

 

・そのためには先行者利益を獲得するように動くことを目的にするのではなく、長く独占し続けるために働くことが重要です。ピーター・ティールは、先行者になることをあまりに狙いすぎる起業家たちへ警告する意味で、「ラストムーバーアドバンテージ」という言葉を使ってます。つまり、タイミングを見計らって参入して市場で最後に発展し、長く独占を狙うべきだ、ということです。(p119)

 

・独占的にお金をもらうには、顧客にとって代えがたい、つまり「独自の価値」を生み出す必要があります。とはいっても、単に独自の価値さえ作れればよいわけではありません。多くの人がここを勘違いしがちです。「独自の価値」を「独自のやり方」で作る、という2つの条件を満たすことが重要です(p121)

 

・戦略の大家であるマイケル・ポーターいわく、「戦略の本質は何をしないかを選択すること」です。(p124)

 

・「最高」を目指さない
自社の戦略を作る上で最も犯しやすい間違いは、「最高を目指す競争をしてしまうこと」だとマイケル・ポーターは指摘しています(p127)

 

・とにかく「ローンチ」
少人数に愛されるものを作るためには、とにかくシンプルなものを早くローンチ(リリース)することが重要になります(p155)

 

言葉

今日昨日と会社に行く電車の中で、新社会人の方々をお見かけした。不思議なもので、新しく社会人になった方々はすぐにわかる。男女に関係なくすぐにわかる。「あ、新社会人だ!」と。どこか初々しくて、自分が無くしてしまったものを見ているかのようでちょっと切なくなる。

 

そんなことはさておき、社会人になった時、九州から上京して仕事に携わり、言葉の問題に直面したことを思い出す。私は九州出身にしては訛りは(ほぼ)ないほうだと思う。言葉の問題というのは、訛りではなく、知識量の問題だ。新入社員になって、言葉がわからず、毎日社内やお客様と会話をするたびに、新しい言葉を発見し、それがたくさんあるので、相手の話している言葉がちんぷんかんぷんで、頭がクラクラしたのをよく覚えている。まるで言葉の通じない外国に行き、外人とおしゃべりをしているかのようだった。でも、今振り返ると、頭がくらくらしながらも、夢中になって仕事を覚えていった。新しい言葉(知識)を発見し、獲得していくのがとても楽しかった。

 

言葉というのは思考だ。人がどれだけ広く、深く、考えられるかは、自分で適切な単語を選択し、重ねられるかにかかっていると思う。言葉の海から自分だけの言葉を拾う。それがある意味思考することだと思う。言葉なしに思考はできないのだ。

 

社会人になった時、圧倒的な知識のギャップを感じた。ギャップを感じたということは仕事に対してハングリーだったのだと思う。貪欲だった。ギラギラしていた。ギャップを感じることは、自分が成長している、もしくは成長しようとしている証しだ僕は思う。とても良いことである。成長するということは新しい言葉を獲得することなのだと思う。

 

もう新入社員から遠いけれど、もっともっと新しい言葉を貪欲に獲得していきたいです。日々精進だ。

花粉症対策

いつの間にか花粉症になっている。毎年4月を過ぎたあたりから調子が悪い。鼻が詰まり、頭がぼおーとして、身体が少し痒くなる。以前、血液検査をしたら、ハウスダスト、ダニ、スギ、ヒノキなどなどあらゆるものにアレルギー反応を示していた。だからこの季節は最新の注意と対策が必要である。

 

まず、マスクは欠かせない。アレグラを飲み、点鼻薬、目薬をする。先週まではこれで耐えることができたが、昨日から防げなくなってきている。たぶんヒノキと思われるが、猛威を振るっており、僕をノックアウトする。太刀打ちできない。

 

何かよい対策はないのかしら?あれば教えてください。

Be Organic Market@武蔵新城

南武線武蔵新城駅から徒歩2分にある「Be Organic Market」。有機農法で栽培された厳選された食品を販売しているオーガニック食品のお店。週末のみランチを提供している。

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お店はテーブル3席。合計6名が座れる。

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ランチメニューはニュージーランドの牛肉を使ったハンバーグランチと、ドイツのチーズを使ったチーズグリルの2つ。席もスペースの都合上6つ。メニューも2つととても潔い。私はBセットの「とろーりチーズグリル」(1000円)を頼んだ。

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あつあつのチーズをパンや野菜につけて食べる。チーズとパンの相性がとてもよくてうまい。正直これだけで満足でお腹いっぱいになった。

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野菜スープ。やさしい味。野菜のエキスが身体にじわじわとしみこんでいく感じがしてとても身体によい。

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野菜は直接栽培者から買い付けているとのことで味が濃いかった。にんじんとホウレンソウをチーズにつけて食らう。とてもうまかった!

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オーガニックコーヒーを別で頼んだ。正直このコーヒーとても美味しかった。最高でした。苦いけれど苦すぎはせず、苦みのバランスがとても良かった。おいしかった。

 

武蔵新城というとおしゃれじゃないイメージがあり(失礼かも)、Be Organic Marketは武蔵新城らしからぬお店だ。武蔵新城も少しずつ変わっていっているなぁと思った。とても美味しくて大満足のランチでした。

 

 

 

ぺっぴんさん

NHKの朝ドラ「ぺっぴんさん」が終わった。この半年間、毎日録画して見てました。キアリスというお店を4人の女の子で立ち上げて、赤ちゃんのいるママのためのベビー服を作って、ママをハッピーにしながら、自分たちもハッピーになっていく、そんな物語でした。言い換えれば、赤ちゃんのための製品で起業した女子4人のスタートアップの奮闘記です。

 

この朝ドラは、もともとMr.Childrenが主題歌を担当するということで、いち早く聞きたいという気持ちから見始めました。私は大のミスチルのファンなので「ヒカリノアトリエ」を聞きたいという気持ちから朝ドラを見ました。そういうわけで、たまたま朝ドラを見始めたなのですが、「ぺっぴんさん」はとても良かったです。ときどきうるっと目頭があつくなったり、理不尽なことにちょっと憤りしながら、物語に心を重ねて、歌もいいのですが、ストーリーにどんどん没入していきました。

 

私も小さい会社を経営しているのでその大変さはわかっているつもりです。会社の成長は、会社を支えている仲間がそれぞれ成長しなければなしえないものだと考えています。現実の世界もNHKの朝ドラのように様々なことが起こります。フェリーニの映画「道」でも「人生に無駄なことはない。この石ころにも意味がある」というような台詞があったと思います。日々起きていることに喜怒哀楽しながら、しっかりと受け止めて、よりよい未来を形作れるように、今をしっかりと生きていきたい、そんな風に励ましてくれる朝ドラでした。

 

今日で終了したのは残念ですが、とても良い朝ドラでした。ありがとうございました。

初マラソン完走

先週の日曜日、マラソン(42.195km)を走った。生まれてはじめてマラソンを体験した。

体力には自信があったから、多少はきついかもしれないけれど、4時間を切るペースで走れるだろうと思っていた。でも、思っているのと実際にやってみるのとでは違った。しかも、想像以上に。

 

「30kmからがとてもきついよ」と色々な人が言っているのを聞いていたが、本当にそうで想像していた以上にとても苦しかった。
30kmまでは快調だった。1kmを5分前後のラップを刻んでいたのが、33kmを過ぎたくらいから、足が徐々に動かなくなり、アスファルトの路面を着地するたびに、筋肉が痛くて痛くて悲鳴をあげた。だんだん足取りが重くなり、最後は足があまりに痛くてつらくて歩いてしまった。1kmを5分のペースは、8分まで遅くなった。

 

結局、30kmまでは10kmを50分ちょっとで走ったのに対して、最後の10kmに1時間15分かかってしまい、4時間11分でゴールした。最後ゴールしたときは達成感で少し泣きそうになった。それだけ最後の10kmがつらかった。

 

最初で最後のマラソンと思っていたけれど、4時間を切れなかったのが悔しくて、またもう一度チャレンジしたいと思う。ようやく筋肉痛が取れてきたのでこれからコツコツと走り込もう。